「香春岳は異様な山である。決して高い山ではないが、そのあたえる印象が異様なのだ。」
五木寛之の「青春の門」の冒頭に香春岳が描かれています。
私も採掘された一の岳の半分削られた山容を初めて見た時はドキッとしました。
コンクリートのために削られているのでしょうが、人と自然の関りを考えさせられる山でもあります。
前置きはこのくらいにして、秋のTETTOHIKEは筑豊の山「牛斬山と香春岳」にチェレンジしました。
スタートはJR採銅所駅です。しばらく民家を歩き竹林が見えてきたら登山開始です。
まずは、標高580mの牛斬山へ。上りは60分ほどですが杉の植林が多く少し暗い感じですが
山頂に出ると、一気に展望が開けてこれから登る香春岳も見えてきます。
ここで少し休憩したら、五徳越峠へ向かうのですが季節を間違うと藪漕ぎになるので要注意です。
歩くなら11月から4月くらいがベストかなと思ってます。
プチ縦走路みたいで個人的には好きな道です。
下りはなかなかの急坂になるので、慎重にあるきます。
途中から香春岳の三の岳が真正面に姿を現します。
こんな斜面を登るのか!とドキドキわくわくしてきます。
一旦、道路に出て香春岳へ。登り始めてすぐに左右に分かれます。
右がファミリーコース。左が岩登り健脚コースです。
今回は左の健脚コースへ。
いきなり岩を両手でつかみ、ずっと登りが続きますが
ハシゴはなく、ロープが1か所くらいしかない岩登り初心者ルートなので
どちらかというとボルダリングに近いかなと思います。
三点支持や体重移動のトレーニングにはピッタリです。
30分ほどこの登りが続くので、山頂へ着いた頃には結構な達成感です。
下りはファミリーコースから下山しますが、上りとはまったく違う
ゆるりとしたコースとなります。
香春岳を下りたら道路使ってを採銅所駅へ。
紅葉が綺麗なスポットがあり、写真撮影で盛り上がりました。
低山だけど、楽しい山でした!
このコースは「のぼろ」Vol.33で私が詳しくルート紹介してますので、気になる方はバックナンバーを見てくださいね。