登山しないと行けない贅沢な場所
マイカーはもちろん、公共交通機関でもいけない宿なんてあるの?
登山をしない方からは、いつもそんな声を聞きます。
阿蘇くじゅう国立公園、くじゅう連山の真ん中に法華院温泉山荘は140年以上の歴史と共に建っています。
たくさんの登山者がミヤマキリシマや紅葉を楽しみに、毎年この山宿を利用しています。
山小屋と言えば、大部屋で雑魚寝、風呂なし、トイレに入ると目が痛い。などのイメージがありますが
この山荘は、事前に個室が予約できる。手作り料理が美味しい。そして掃除がとても行き届いてる。
それからなんといっても温泉に入れること。ここは九州で一番標高が高い秘湯があるんです。
温泉だけを目的に、歩いて来られる方もいらっしゃるほどです。
山荘へのルートは主に5つのコースがあります。
一番最短で標高差がないのは、暮雨の滝コース。標準タイムで2時間ちょっと。
スタートは吉部登山口(よしぶとざんぐち)、場所が少し入り込んでますので十分に事前調査が必要です。
また、暮雨の滝コースは歩き初めてからの急な登りで、初心者の方はびっくりします。
20分ほど登れば、楽になるのですが、少し道が分かりにくいので経験者と歩いてください。
メジャーと言えば、長者原登山口から三俣山を左に周る、森林の中を歩く雨ヶ池コース。
硫黄山の迫力を見たい方は、右周りのスガモリコースがおススメ。
いずれも歩いて、3時間程度かかりますのでしっかりした登山装備と経験者との同行が必須です。
くじゅう連山を満喫したい方は、牧ノ戸登山口から久住山、中岳の山頂へ行き、久住分かれから北千里へ下る。
そこから右方面、坊がつる湿原へ30分ほど下ると、法華院温泉山荘に到着します。
このコースは、健脚の方でも6時間程度かかりますので、しっかりした計画が必要です。
最後に、くじゅうの南側にある沢水登山口や一番水登山口からくたみ分かれ、鍋割峠、佐渡窪経由で山荘へ行くコースがあります。
このコースはあまり人が通らないので静かに歩来たい方にはピッタリです。こちらも3時間程度はかかります。
まだまだありますが、とりあえずメジャーなコースのご紹介でした。
山荘が位置する場所には、坊がつる湿原があります。
ラムサール条約登録湿地で、毎年3月に野焼きが行われ、昔の景観が人の手によって保たれています。
くじゅう連山は、国立公園ですので指定地以外では火気使用やキャンプは禁止されています。
利用できる場所は、法華院温泉山荘敷地内と坊がつるキャンプ場のみとなっています。
登山を楽しむ方は、ここをベースキャンプ地としていろいろな山に登っています。
また、法華院温泉山荘は年中無休ですので、何かあったら法華院がある!と、
四季を通して安心できる場所として登山者に愛されています。
まだ行かれてない方、興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。
日頃のストレスから解放される場所ですよ。
法華院温泉山荘
TEL 090-4980-2810
大分県竹田市久住町大字有氏1778番地
営業日:年中無休